V.A. / 幻の湖 -Lake Of Illusions-

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『幻の湖』はHMV立川店内に誕生した、サイケデリック/ポップ/チル/メロウ/フレッシュをキーワードに、独自の視点で音楽をセレクトする知る人ぞ知る名物コーナー。

本コンピレーションは、アンビエント/ニューエイジ~バレアリックの潮流を鮮やかに捉えた珠玉の14曲をコンンパイル。第六感を刺激するイマジナティブなサウンドスケープで『幻の湖』的チルアウト・ミュージックを提示しています。エクスクルーシヴ・トラックとしてhakobuneによる未発表書き下ろし曲を収録。秀逸なロゴ&ジャケットアートは、noiseによるもの。

選曲・監修
寺町知秀(HMV / 幻の湖)

全曲解説

1.hakobune / Fleuve <*Previously unreleased track>
兵庫県出身のアンビエント/ドローン演奏家、hakobuneのここでしか聴けないエクスクルーシヴ・トラック。タイトル「Fleuve」はフランス語で海に注ぐ川という意味で、その情景を容易に思い起こさせる繊細な音の連なりが息を呑むほど美しい。

2.En / The Sea Saw Swell
Maxwell August Croyと、James Devaneによるユニット。シンセ・ドローンと生楽器のループを織り交ぜながら、透明度の高い幻想美を浮かび上げ、まるで深い海中を遊泳していくような感覚に襲われます。2012年のアルバム『Already Gone』収録。

3.Inner Science / Between While(Beatless version)
西村尚美によるソロ・ユニット、Inner Science。このトラックは、アルバム『Self Figment』ボーナス・ディスク収録のビートレス・ヴァージョンで、きめ細やかな音の粒子が飛び交う煌びやかなサウンドスケープがいっそう際立っています。

4.Visible Cloaks / Screen
ポートランドを拠点に活動するSpencer DoranとRyan Carlileによるデュオによる、2017年新作『Reassemblage』の冒頭トラック。有機的なエレクトロニクス仕立てにより、高い音の解像度で鮮やかに彩られた音響空間を作り出しています。

5.Kuedo / Reality Drift
Vex’dの名義でも知られるKuedo、デビュー・アルバム『Severant』収録の、ダブ・ステップ世代のベッドルーム・エレクトロニカ解釈と言える不思議なテイストを持つトラック。ダビーな重心低めのビートが効いていながらも、伸びやかでオーガニックな電子音が心地良い。

6.Suzanne Kraft / One Amongst Others
Diego Herreraのソロ・ユニット、Suzanne Kraft。音数を絞ったシンプル&ミニマルなサウンドプロダクションが出色で、ボサノヴァっぽいリズムが小気味良い軽やかさを運ぶこのトラックは、Melody As Truthからリリースの『What You Get For Being Young』収録。

7.CEP / Lillian’s Pavilion
惜しくも解散したブルックリンのエレ・ポップ・デュオ Chairliftのヴォーカリスト、Caroline Polachekソロ名義CEPによるアンビエント・アルバム『Drawing The Target Around The Arrow』収録曲。柔らかく温かい音像が広がってくる、可愛らしいガールズ・エレクトロニカ。

8.Suso Saiz / The Guardian
80年代から活動をしている、ニューエイジ畑のスペインの作曲家/ギタリストSuso Saiz。驚くほど繊細なサウンドワークはヴィ二・ライリーを彷彿させ、叙情的な女性コーラスとセンシティヴ極まりないエレピの音色がひたすら美しい1曲。Music From Memoryによる素晴らしい発掘ワーク。

9.Submerse / Buildingblocks.Insert
UKクラブシーンを飛び出して日本にやってきたビートメイカーSubmerseの2014年作『Slow Waves』から、カリンバ(親指ピアノ)をサンプリングしたメロウ&オーガニックなダウンテンポ・トラック。ざらついたテープ・ノイズのような質感が印象的。

10.Francis Bebey / Rwanda
カメルーン出身Francis Bebeyの、カリンバの響きが神秘的な瞑想空間を浮かび上げてくれる、エスノ・アンビエント・ナンバー。CELLULOIDレーベルに残した1970〜90年代に及ぶレコーディング音源をまとめたCD4枚組ボックス『La Belle Epoque』収録曲。

11.Emahoy Tsegué-Maryam Guèbrou / Mother’s Love
修道院で宗教音楽やクラシック音楽に触れた、エチオピアのエリック・サティと形容されるピアニストEmahoy Tsegué-Maryam Guèbrou。エチオピア伝統音楽の独特の音階で演奏されるピアノソロは、ジャズやブルースの要素をまぶした滋味のあるとても優しい響きがあります。

12.Colleen / Breaking Up The Earth
Cécile SchottことColleenは、さまざまなアコースティック楽器を使って、ミニマルで神秘的な音空間を演出。そこに自身声のレイヤーを楽器のように響かせ、耽美な余韻を残すこのナンバーは、どこか厳かな雰囲気を漂わせています。

13.Eric Chenaux / Spring Has Been a Long Time Coming
カナダ・トロントで活動するEric Chenauxは、ギターにエフェクトを施し変調させつつ、フォーキーでスウィートでありながらも特異な雰囲気を持っています。メロウでどこか牧歌的な歌声はロバート・ワイアットのよう。2015年作『Skullsplitter』収録。

14.Directorsound / Pork and Honey
イギリス南部出身のマルチ奏者Nick PalmerのソロユニットによるDirectorsound2枚目のアルバム『Two Years Today』のラストを飾るナンバー。往年の映画音楽を下敷きにしたような、儚げな旋律が静かに胸を打ちます。

Label : 幻の湖/inpartmaint
Format : CASSETTE TAPE
Artwork : NOISE